2014年2月24日

毒舌女 VS 詐欺師 中篇













お待たせしました。

中篇です。

物語が長過ぎて、

ミランさんのオススメ通り3部作になってしまいました(笑)



何か魂胆があるのがわかった長尾は

きっと今日アプリ開発について話を聞くことはないのだろうと思いながら

この人たちは一体長尾に何を求めてるのだろうか?

彼らが本当にやっているビジネスは何なのか?

を探ることにした。



アプリの話を今はするなって言われた長尾は

「あーそうなんですね。」ってとりあえず流した。

相変わらず向かいの男は暑苦しい自己啓発話を続けてるんだけど

時々、誰だかわからないって言ったはす向かいの男が

ちっちゃい質問を挟んでくるようになった。

「エンジニアになってどれくらいなの?」

「僕もWEBエンジニアだったんだよね。アプリの他には何が作れるの?」

「言語は何使ってるの?」

なんかね、自分もエンジニアだよって言って親近感を持たせつつ、

長尾のエンジニアとしてのスキルがどれくらいなのかを探ってくる感じだった。

「大学はどこいってたの?」

とかまで聞かれた。

脳みそのレベルが知りたいってことなんですかね。

「体育大です。踊り学んでたんで。」

「あーそっかあ。じゃあ文系なんだね。」



長尾は何とも思わないんだけどね、

おそらくエンジニアに対して「あなたは文系ですね」って

相当にバカにした発言だよね(笑)?

そういう意図を汲み取ったのでね

「文系・理系っつーか、体育会系なんですけど?」

って返して黙らせた。

現場で働くエンジニアで

相手の出身大学でプログラミングのスキルを測ろうとする人は見たことがない。

情報処理やってましたか?とかならわかるけど、文系・理系っていう簡単な話ではない。

この人自分で言ってるだけで多分エンジニアではないんだろうなあと思った。

元役者の長尾を釣りたいなら

もうちょいホンモノのエンジニアっぽく芝居してもらえますかね?



で、自己啓発の話はだんだんと、

その向かいの男が築いたらしいビジネスのネットワークの話になっていった。

いろんな人がそのネットワークを通じて事業をしている。

お互いに関わり・助け合いながら。

ほとんどの人は会社に勤めながら、何かしら自分のやりたい事業をしている。

自分で作ったアクセサリーを売っている人もいるし、

ラーメン屋さんを経営してる人もいる。

軌道にのって事業を2つ3つ掛け持ちしてる人もいる。



しばらくこんな風に、

「会社に勤めながら事業をやっている人の例」の話が続いた。

はいはい、もうわかったって(笑)

だから長尾がフリーだって言ったとき微妙な空気流れたんだ。

すでに雇われじゃない人は、そもそも彼らのターゲットじゃないんだ。

しかもね、この辺の話もすでに過去に出会った謎の人物から聞いてた話とかぶってた。

↑こういう話に興味持って、「自分もお店やってみたいです!」って言ったりしたら

「ぼくらは事業を始めるためのノウハウを知ってる。

 そのノウハウを教えるためのセミナーを月に数回開いてるから

 まずはそこにきてみたら?

 あなたみたいにやる気のある人たちがいっぱい集まってるし、

 そういう人たちとつながれるっていうだけでもおもしろいと思うよ?」


っていう話が始まるはずなんですよ、この流れでいくと(笑)



なのでね、こっちから言ってみた。

「あーそれで私が事業やりたい、って飛びつくと

 セミナーやってるからおいでよ、みたいな流れになるんですよね(笑)?

 で、まずは資金を安定させるために、自分がやりたいと思っていない事業でも積極的にやって、

 とにかくお金を生み出すこと、っていうのを刷り込ませようとするヤツですよね(笑)?

 正直、全く興味ないんですよねー。

 すでにフリーだし、そういう意味ではお金生み出してる訳だし、

 『自分のやりたいことをやるために、やりたくない事業をやる』

 みたいな考え方は私には合わないですよねー。

 そんなことするなら死んだほうがマシ、ってくらい合わないです(笑)」


って。

そしたらね、

「まだ有名になるほど稼いでいる訳じゃないのに、

 そんな段階で他の事業をやりたくないなんて言ってたら

 いつまでたっても同じところにしかいられないよ?

 頭の固い人間はそれ以上成長できないと思うよ。

 そのセミナーだって行ってみればよかったのに。」


だって(笑)

みなさんね、こういう風に

「頭の固い人間」とか言われてもカチンときちゃダメですよ。

単なるテクニックだから。

これにはまってどうしても「自分は頭の固い人間じゃない」ってことを証明しようとすると

セミナーにいくしかない、断れない、っていう流れができあがるから。

頭が固い?おっしゃる通りですが、何か?

くらいに聞き流さないと相手のペースに持ってかれます(笑)



「そーなんです。

 生まれつき救いようのないほど頭ガチガチなんですよ。

 なので申し訳ないんですけど、そういう話は他の人に当たってもらえます(笑)?

 私向きな話じゃない。

 てゆーか1mmも興味ない。




相手の目をまっすぐ見て、真顔で言ってみた。

ここまで言わないとほんとに引かない相手だった。

ほんと、バカなんじゃないの(笑)?

そして場の空気は最悪だった。

こんなことくらいで空気悪くして長尾というカモを逃してしまうなら

先方のテクニックなんかその程度ってことだけどね。



凍りついた空気を何とかしたいのか、男は違う話題を出してきた。

今度はお金の話。

すでに収入を得ているっていう話だけど、お金を手元に置いておくっていうのは

とても効率の悪いことなんだよ、と。

お金がひとりでにお金を生み出してくれるところに持っていかないと

お金は使えばなくなるものだから、いつまでたっても自分が働かなくちゃならない。



何当たり前なこと言ってんだか(笑)

働かざるモノ食うべからず、って知らないの?

お金を生み出すには働くしかないんです。

小説が売れて、特許とって、株の配当で、収入をガポガポ得る人もいるでしょうが

普通の人は働くんです、お金を稼ぐんです。

で、この男、そこから先を話そうとしない。無限ループ。

さっきのセミナー系の話もそうだったんだけど

この人たちって

「相手が興味持って自分からやりたいって言うまでこっちから言っちゃいけない」

っていうルールでもあるのかな?ってくらいあっちから本題を切り出さない。

なのでこっちから言うしかない。

「それって金持ち父さん(ロバートキヨサキの本)の話ですよね(笑)?

 つまり、投資をしないとダメだって言いたいんですよね?

 一口いくらですか?で、配当はどれくらいなんですか?」


もう本題で話そうよ。いいよ、まどろっこしい話はさ。

相手が出した数字は、一口100万で、配当が3%ということだった。

長尾全然投資とか詳しくないから、この数字がいいのか悪いのか

そもそも現実的にあり得る数字なのかとかも全然わからない。

でも向こうは、当然のごとく、このご時世こんな率はない、って言ってる。

長尾の知識がないってことで、このまま率の話したらあっちのペースになるから

別の作戦でいった。



「えーーーーーー?マジですかぁ?

 私が投資できるとしたら1万円とか3万円とかなんで無理ですぅ~(笑)」




ってちょっと女出しつつ言ったらね、

ずーーっと黙ってた隣の女が突然口を開いた。




「フリーでエンジニアしてるんだった貯金とかあるでしょ!?」




おや?

シッポ出しましたか?

この一言で点と点がつながった感じがした。


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この女性、最近目の前の男のビジネスパートナーになったって言ってた、

で、パートナーっていう割にはずっと黙ってるし、

男にヘコヘコしてる感があった、

そして彼らは何らかの人間ネットワークを構築している。

てことはさ、そのネットワーク上での上司なのかな?って推測。

この女は、長尾というカモをそのネットワークに引きずり込むことができたら

きっと何らかの利益を得られるシステムになってるんだと思う。

お金をもらえるとか、仕事上でのポジションが上がるとか、

新しい信者を獲得しないことにはウダツが上がらないシステムになってるんだと思う。

だからこの日は「一押しカモ候補」として長尾をボス(男)の前に引っ張っていって

なんとか長尾を引きずり込む必要があったんじゃないかな。雰囲気から察するに。

事前にメールでアプリ開発の話ちらつかせた、っていうのも、

もしかしたらボスに黙って、何とか長尾を引っ張るためにやったかもしれない。

あの慌てようはそういうことなんじゃないの?

非公開情報まで使ってやっとの思いで引っ張ってきたのに、実際ボスの前で改めて話聞いたら

なんと長尾は雇われじゃない。ので「あなたも事業を始めよう」の話に興味示さない。

(↑パーティで会った時、長尾はフリーでやってるって言ったんだけどね。
 人の話なんか聞いちゃいないんだろうね。)

これで投資させる作戦まで失敗したら

ボスの前でいいとこ何にも見せられないどころか、

手間と時間とご飯代を無駄にしたっていうマイナスしかない。

始まって早々降格処分か(笑)?


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↑っていうベースがあっての

「貯金とかあるでしょ!?」

だと解釈した。一瞬で。



貯金ねぇ。

あったとしたってあなたたちに投資しようとは思わないなぁ。

死んでも(笑)

このメンツ守ろうと必死になってる女と

自己啓発男と

エセエンジニアに

どう切り返したら面白いかなあ?



後篇に続く












6 件のコメント:

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    待ってました!続編。
    しかも後編もあるのがまた楽しみ~
    この手の方々って、きっと昔~あったお布団セットを買えば・・みたいなネズミ講みたいな人達ですね。・゚゚・(>_<)・゚゚・。
    サイテー(o_o)
    今日も『やだね』押したら、長尾さん、ぶっちぎりNo1でした!スゴイ♡

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    面白いですね。そんでもって長尾さんは強い!
    一つ注文をつけるとしたら、黒に対して青い
    文面、目が痛いです。(笑)

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    ��ルナさん
    ルナさんするどい。
    人生経験豊富な香りがします(笑)!?
    いつもクリックありがとうございます!

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    ��ミランさん
    じっくり読まなくていいよ、で青にしたつもりだったのですが
    がんばって読んでくださったのですね(笑)
    目に優しい色にしましょう。

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    悪い奴らですね☆
    ギッチリ型に嵌めてやりたいっすね(笑)
    続きが気になるっす☆
    けいじ☆

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  6. SECRET: 0
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    ��爆党 るる+けいじさん
    悪い奴らには当然長尾も含まれる訳で(笑)

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